利酒家オパーリン
昨秋ソ連からオパーリンという生化学者が来てわれわれの研究所も訪ねたが、彼はなかなか酒のことに詳しいので、よく聞いてみたら、もとは農産加工や醸造の専門家であったらしいのである。清酒の上級酒を下級酒を出して利酒(ききざけ、本来の字は「口偏に利」です)をさせるとピタリと当てるところなど、日本人もはだしである。ちょうど私の室に甲府からとどいた生葡萄酒があったのでサービスしたところが、これはカベルネーですねと減量葡萄の名前まで当てられてしまった。日本の工場も見たいというので二、三の醸造工場にもいっしょにいった。(「世界の酒」 坂口謹一郎) ソ連時代有名だった生化学者オパーリンの逸話です。コアセルベートなどという生命起源を説明する単語が浮かんできました。
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